今朝は珍しく早起き。 なぜか。 礼文島発の始発のフェリーに乗るからだ。 昨晩の。 予報外れの雨でテントの撤収に手間取った。 が、なんとか間に合い香深のフェリーターミナルへ。。 チケットを購入し出向を待つ。 思えば利尻島に7日間礼文島に3日間。 ずいぶん長居をしたものだ。 とは言え。 充実の濃ぃ~い毎日が続いたのでもっと長くいたような気もする。 最高の天気に恵まれて、利尻富士を眺めながら稚内へ。 今頃、TOSHIYAさんとKOUJIさんは山の上かな~?などと考えながら離れて行く利尻富士を眺めていた。 お昼前に到着。 熱い…。 何だか稚内は熱い。 こんな事を言っては沖縄で頑張っているシーナサーフのコガちゃんやオッキーに恨まれそうだが… 只今の気温は23°である♪ 利尻島や礼文島では、長ズボンにTシャツ+長袖を着て寝袋にスッポリ収まり快眠だった。 利尻岳の山小屋では長袖二枚にレインコートを着て寝た。 それでもちょっと寒かった。 日本って以外と長いし広い…。 さて。 今日はちょっと一踏ん張りしなければならない。 理由はこうだ。 通常。 今日は頑張ったなぁ!! と、自分を褒めてあげるラインが70㌔。 そして。 今日お昼前に到着した稚内からルート上にある最寄のキャンプ場まで約60㌔…。 半日でそれなりの距離を走らなければならない訳だ。 この猛暑?の中、10日振りのフルスペック走行。 汗がダラダラ流れてくる。 それでも読めない距離と時間が休む事を許さない。 何にもない海沿いの一本道でSunsetを眺めるのだけは御免な訳だ。 ふと思い出した。 『あっ!あれ使おっと♪』と。 利尻島を離れる時。 TOSHIYAさんがプレゼントしてくれたあれだ。 利尻岳に登った時も大活躍した【Platypus】。 これをリュックにセットした。 これがあれば走りながら水分補給が出来る♪ まずはフェリーターミナルから約30㌔先の宗谷岬を目指した。 汗をダラダラ流しながらも平坦な道のお陰で案外進む♪ ちょっとオフショア(向かい風)が強くなって来た。 風の音で自分的には凄いスピードで走っている感じだが。 実際はかなりのろのろ運転だ。 いたずらに体力を奪われる。 宗谷岬まで後数㌔と迫った時だった。 反対車線を走って来たバイクが。 すれ違った直後に。 クルッと踵を返し自分の所へ来た。 ん? 『宗谷岬寄る?』とそのバイカーさん。 『はい。寄りますけど…?』と自分。 何が何だかわからない。 が。 次の一言ですぐにわかった。 『種子島で!!』 『あぁぁぁ!!』 種子島から鹿児島行きのフェリーが一緒になったバイカーさんだった! これには本当に驚いた。 鹿児島から宗谷岬まで(多分)直前距離で2300㌔。 そして3ヶ月目の再会だった。 『じゃあ宗谷岬で待ってるから!』と栃木のTさん。 さっきまでの疲れもいざ知らず。 全速力で宗谷岬まで走り抜いた。 宗谷岬で改めて再会を喜び会う。 旅で出会った人に旅の途中で再会出来る事。 これは想像以上に嬉しい出来事だ。 まるで運命の人に出会ったかのような気分になる。 チャリやハコブンダー(リアカー)をまじまじと見つめながら。 『よく頑張ったなぁ~と。』とTさん。 確かに、Tさんに会った頃はまだ出発したばかりで。 ピカピカだった相棒達。 本当によく頑張ってくれた。 しかし、流石は宗谷岬。 そこら中にチャリダーやらバイカーさんが溢れている。 皆、ここを目指して来たのだ。 北緯45度31分22秒 東経141度56分11秒 日本の最北端。 宗谷岬を。 だがしかし。 自分にとっては単なる通過点なのだ。 あくまでも前半のゴールは利尻島であり、あの波だった。 つまり。 既に自分の気持ちは折り返し地点を過ぎ。 次の目標を見据えている。 沖縄だ。 出発した時は利尻島が遥か彼方に思えた。 が。 辿り着けた。 一日一日。 一歩一歩。 例え毎日の歩みは小さくても。 諦めずに。 前にさえ進めば。 必ずゴールは見えてくる。 そして。 辿り着く。 そんな単純で当たり前の事を。 今、改めて思うのである。 『ヤレバデキル!』と。 ヤラナケレバいつまでたってもデキナイのだ。 デキナイリユウを挙げればきりがない。 デキルリユウが一つあれば十分だ。 利尻島のマルゼンのMANAMIさんが。 そのブログからエールをくれた。 ~やなっちくんにあたしからこの言葉を贈ろう! 大切なのことは 出発することだった。 星野 道夫『大いなる旅路』より~ と。 一歩踏み出すことの大切さ。 そして。 スタートさえすれば。 歩みを止めなければ。 ゴールは自ら近づいてくるのだ。 …ちょっと格好付けすぎた…。なんだかんだといいながらも。 しっかり通過儀礼をはたしている自分(笑) まぁ記念です記念♪ さて。 栃木のTさんとまたの再会を誓い。 それぞれの旅に戻った。 夕方。 何とか目的地にたどりついた。 そしてまた。 ゴールは少し近づいた。 ~宗谷郡猿払村より~ |