昨夜は禁断の夜間走行をしてしまった。 静岡は自転車専用道があるから出来た事だ。 目的地は駿河湾フェリー乗り場。 あと数㌔と迫った時に車道から声をかけられた。 差し入れのおにぎりの温もり。 嬉しかった。 22時過ぎ目的地到着。 寝床を探し就寝。 蚊に悩まされる夜だった。 朝4時起床。 頂いたおにぎりを食べる。 とても美味しかった。 たまたま道端を走っていただけの人に声をかける。 そして温かいおにぎりを差し出してくれる優しさ。 いつも感謝しかできない。 ありがとうございました。美味しかったです! さて。 空は曇っている。 今日は雨かな~?と頭によぎる。 出発。 この先にあるリバーマウスを見に行くためだ。 しばらく走る。 ここだ。 だが波はない。 この場所に来たのは、見てみたい!の他にもう一つ理由がある。 Bali High のKAMONさんが『もしそこに行ってローカルさんがいたら。昔、車がスタックした時に助けてもらった事を今でも感謝している』と伝えて欲しいと。 残念ながら今回は伝える事ができなかった。 でも。 まだわからない。 この先どんな出会いがあるかなんて。 この旅にはいつも驚かされてばかりだから。 さて。 なぜかわからないが。 リバーマウスポイントから。 駿河湾フェリー乗り場に戻る。 このフェリー当初は乗らないつもりだったが、気付いたら引き返しチケットを購入していた(笑) 理由はすぐにわかった。 フェリーに自転車を入れた時から船員さんたちがニコニコしている。 『どこから来たの!』で始まり質問攻めだ♪ しばらくすると。 Iさんが『後でデッキに遊びに来て下さい!出港して落ち着いたら呼びに行きますから♪』と。 でっデッキぃ~! こんな大きなフェリーの操縦席に入れるなんてそうそうない! そっか。 この出会いに導かれフェリー乗り場に戻って来たんだ♪ 自分はフェリーが好きだ。 フェリーに自転車を積み乗船する。 あのドキドキ感。 知らない場所へ連れて行ってくれるワクワク感。 子供の気分になる。 出港してしばらくすると。 Iさんが客室まで迎えに来てくれた。 この人の笑顔は人懐っこい。 そして関係者以外立入禁止ゾーンを抜け。 操縦室へ。 慌ただしく無線でやり取りしている船員さんの姿。 レーダー等の機器類がところ狭しと並んでいる。 はしゃぐ。 すっごいはしゃぐ。 いい歳して(笑) 子供の頃の好奇心。 これを忘れてはいけない。 子供の頃って。 毎日が新鮮で。 色んな発見。 驚きの毎日だった。 子供の頃の夏休みが長~く感じたのは。 毎日が新鮮で充実していたからではないだろうか。 旅も同じだ。 新鮮・驚き・充実した毎日。 大人になっても遊んでいいのだ。 思いっきり。 そしたらいつまでも子供の頃の気持ちを忘れない。 こんな大人が出来上がる(笑) Iさんも同じだった。 『僕はフェリーが大好きだから、毎日遊んでいる気分だよ♪』と。 それがあの人懐っこい笑顔な訳だ。 結局。 コーヒーをご馳走になり、1時間の航行時間の大半をここで過ごしてしまった。 楽しい時間だった。 こういう人は会社の宝だと思う。 自分の仕事が大好きで誇りを持っている人達。 自分は2年程前。 長く勤めていた会社を辞めた。 もちろん他にも理由はあったが、 仕事の愚痴ばかりを同僚と話し、会社や職場に自分の不甲斐なさを棚にあげ、自分が変わろうともせずに矛先を向けた。 同僚と愚痴を言い合う事で何も出来ない自分から目を背けていた。 悪いのは自分じゃないって。 それがとても虚しくて。 嫌だった。 このまま続けていてどうなる? この先の未来は。 その時決意した。 自分の人生を自分らしく生きてみよう。 って。 そして今がある。 船長始め皆さん素敵な船旅を本当にありがとうございました!! 駿河湾フェリーが大好きに! そしてこれからはエスパルスを応援します(笑) 清水から土肥まで移動。 ここから136号線で南下する。 伊豆の人達はやはり人懐っこい。 皆さんに声をかけて頂き、一気に松崎まで突き進む。 途中。 東北ナンバーの車が一台。 道端に泊まっている。 はて? 一人旅かな? 一人旅の楽しさも知っているが、寂しさも知っている。 思いきって声をかけてみた。 東北のつっちーだ。 やっぱりサーファーだった。 今こっちに板前の修業と波乗り目当てで住んでいるようだ。 狭い道端に車と自転車を停め大いに話した♪ とても気のいい人で、雰囲気も自分の知人に似ていた。 また会える気がする。 お別れし、さらに進む。 予想以上に険しい道のり。 三重・箱根クラスだ。 地元のおじさんが言う様に海沿いルートではなく、峠越えルートを選べばよかったかも…と久々の峠道にクタクタになっていた。 時速4㌔。 徒歩ペースで坂をよじ登る。 汗びっしょり。 足パンパン。 気合いだけで進んでいると。 坂の上に停車している車から人が飛び出して来て。 『頑張れぇ!』と思いっきり叫んでくれている。 坂をはい上がりおじさんの所まで到着。 『これ!』とドリンクを手渡された。 『君。Mさんのブログに出てた子でしょ?』と、突然Bali Highさんの名前が出て来た。 『普段この道走らないんだけどさっ!たまたま走ってたら君がいたんだよ(笑)』と、Iさん。 さらに 『Mさんは自分の事知らないかも知れないけど、いつだかの大会の一回戦でいきなり当たってしまって。結局一本も乗れずに1コケしちゃったんだよね(笑)なんかオーラが違ったよ♪』と。 Bali Highさんから頂いた伊良湖一番ステッカーをお渡しするとめちゃめちゃ喜んで下さった。 『また、もしかしたらUポイントで会えるかもね~!』と言ってお別れした。 またサーファーさんに巡り会えた♪ 一時間走って5~6台しかすれ違わない峠道で。 Iさんから食料まで頂き再出発。 ここからだ。 ここからが今までで1番きつかった。 突然の雨。 迫り来る日没。 延々と続く峠道。 何度もくじけて立ち止まりそうになった。 でもその度に掛け声かけてはい上がった。 『なにくそ~!!』 『ちくしょ~!負けるかぁ!!』 自分の気持ちにだ。 いつもは嫌いなトンネル。 今日は救われた。 レインコートとを着込み考える。 ここらで野宿するか。 それとも。 目的地まで頑張るか。 答えは始めから出ていた。 走る。 と。 自分を確かめる為にちょっと聞いてみただけだ。 『よっしゃ!行くかぁ!』気合い十分走り出す。 雨もつられて気合い十分。 土砂降りで前さえ見えない。 でも不思議とくじけそうには成らなかった。 自分で決めた目標。 こんな時頼れるのは自分だけ。 弱音を吐いても仕方ない。 あ~だこ~だ理由をつけて立ち止まろうとするのは、会社を辞めた時の理由と一緒。 どうこう言ってもこの状況を打開するのは。 そう。 行動あるのみ。 そしてたどり着いた。 目的地。 諦めたり。 妥協するのは簡単だった。 でも。 自分が好きで選んだ道だ。 ここで逃げたら。 えっ?! お前の気持ちってそんなもん? って自分に言われてしまう。 頼れる人が自分しかいない時。 そんな時は自分を信じて。 限界なんてない。 そんなものは弱気な自分が勝手に決めたもの。 そんなものに負けてなるものかっ! なんだか少し。 前より少し。 頼りになる自分がそこにいた。 ではまた! ~伊豆石廊崎周辺より~ より大きな地図で 『ちゃりんこ日本一周 サーフィンの旅』 今どこ? を表示 |