第四十六話 “ スベテハジブンノココロシダイ ” 06-12

昨日位から親知らず周辺が痛い…

肩も凝り首も張っている…
今朝起きると。
右の頬が腫れている…

ズキズキ。 ズキズキ。
と。

天気も良く清々しいはずの朝なのに。
憂鬱。
チャリを漕いで綺麗な景色を見ても。
いまいち。
頭の中はズキズキに支配されている。
普段ならニヤニヤしながら鼻歌混じりに走っているっていうのに。
今日は。
しかめっ面で黙々と。
楽しい事が頭に浮かばない。
そればかりか。
ちょっとしたことにイライラさえ…

わかっている。
『これじゃダメだ。』
ってことは。
でも。
ズキズキ。  イライラ。

不思議なものでこういう精神状態の時は。
新しい出会いも何もない。
そればかりか。
脇道から急に車が飛び出して来て急ブレーキ連発。
普段なら絶妙のタイミングで変わる信号も今日は意地悪だ。

わかっている。
自分でもわかっている。
しかし。
そんな時でも。
声をかけてくれる方はいる。

そこそこの交通量の道で路肩走行しながら。
『一周してんの?どこから?』
と声をかけてくれたサーファーさんがいた。
『Uどうですかね?』と聞いてみる。
『多分少しはあると思うよ!』と走り去って行った。。

しばらく走り。
Uポイント到着。

ひざ~もも。  セット腰~腹と。
たまぁ~に大きめのうねりが入る。
左側は綺麗なブレイクをしている。







しばらく眺める。

天気の良い土曜とあって。
すごい数のサーファーさんがいる。
ズキズキのせいか。
そこに波があるにも関わらず。
ぼーっと眺めてるだけ。
挙げ句の果てに。

居眠り。

こんな時。
新しい出会いなどある訳も無く。
はっ!
と我に返り。
着替えて海へ。
なぜか海に入り波を間近にすると。
ズキズキはどこかへ。

波チェックしていた時に一番気になった場所へパドルアウト。
『おじゃましま~す♪』
と声をかけて振り返った人がさっきの車のサーファーさんだった(笑)
『あっ!さっきの~♪』
そしてそこから根掘り葉掘りポイントの事を。

この方。
ここのローカルさんだったようで、色々教えてくれた。
このブレイクはショートオンリーのグーフィーブレイク。
インサイドには岩ゴロゴロ。
頭半位までホールドするらしい。
そんな時はローカルさんオンリーとなるようだ。

あれこれ話していると。
セットが入って来た。
『おっ!これ行けるよ!』とローカルさん。
Welcome Waveとして譲って下さった。

乗った。
気持ちいいくらい綺麗なブレイクのグーフィー。
久々にかっ飛んだ♪

恐らく。
自分が
満面の笑みでポジションに戻って来たからだろう。
回りのサーファーさんが笑っている。
『ありがとうございました!』譲って下さった事に感謝した。
すでにズキズキは頭にない。
その場にいた他のローカルさんとも話しながら、余った波を分けて頂く。

しかし。
潮が上げ始めると。
ピタリとセットが来なくなった。
たまに来てインサイド近くのブレイクなので岩がゴロゴロ。
そうこうしている内に二人のローカルさんは上がってしまった。

自分はあと一本。
ラスト一本。
と、しばらく待った。
がダメだった。
『ごちそうさまでした♪』
でも満足だった。

だが思う。
やはり今日は空回りだと。
ズキズキのせいで半減したワクワク感。

そのせいで。
海に入る時間も遅れ。
二人のローカルさんとも上がるタイミングがズレてしまい…
写真はおろか、お名前さえ聞けなかった。

結局。
心の中がなにで占められているかで。
その日の出来事が変わって来るのだ。
自分の心の在り方一つでまったく変わると言う事だ。
『なんか今日は気が重いな~。』と思っていれば。
更にそれを助長する出来事が起き。
『今日も何だか楽しくなりそう!』と、のんきに構えていれば。
楽しい事が列を成してやって来る。

でもだ。
でも。
これを日常生活で取り入れるのは至難の業だ。
だって。
ズキズキ一つでこの有様。
日常生活。
社会生活の中には。
一瞬で自分の心の雲行きを変えてしまうものがたくさんある。

進まない仕事。
人間関係。
この先への不安。
考え始めればきりがない。
だからだ。

だからこそ。  自分の心。  心の様子を。

もう一人の自分に見てもらわなければならない。

と思う。
心の中が何かに支配されてしまっている時は。

鬼は外♪ 福は内♪
ってな感じで。
心の空気を入れ換えれば。
きっと状況も変わってくる。
そんな気がした今日の道のりだった。

~今、実家にいます。
3~4日
荷物の入れ替え。
メンテナンス。
今後の情報収集。
休養。
に充てたいと思います。
ですので旅日記はその間お休みします。

でもなんか書きたい事があったら旅日記以外で更新します!

ではまた!