日が暮れると。 雨はやんだが。 空は相変わらず厚い雲に覆われているようだ。 月明かりさえない山中は本当に真っ暗闇だった。 ろうそくのランタンを取り出す。 |
オレンジの暖かくふんわりとした明かりが心を和ます。 |
晴れ間の見えた夜空に安心し。 再び深い眠りに落ちてしまったようだった。 目覚ましの電子音が文明社会から隔絶された山中に響き渡った。 眠い目を擦りながら。 昨日の夜の月は夢だったのかとうなのかと半信半疑に成りつつ。 晴れていて!と願うような気持ちでテントから這い出した。 |
♪ 雲は多少ある。 が。 これは晴れだ♪ 東の空がほんのりと色づいてきた。 こうして今朝。 朝日を見る事ができるとは思ってもいなかった。 |
自分はマリュドゥの滝と朝日に。 思わず手を合わした。 二人共無口で。 しかし口元は緩みっぱなしで荷物をパッキングし。 足取り軽く。 マヤグスクの滝を目指し出発したのだった。 |
続く~ |