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~ Another Story ~  Great Surf jorney  
“ End of Jorney ” 

まずは感謝したい。

この大地で出会えたすべての人達に。


Something Great
大いなる何か。  が、そこにはあった。

今、函館から青森(大間)に向かおうとしている。
日本一周サーフィンの旅はまだまだ続く。
が。
Great Surf jorney はここで幕を閉じる。

なぜ北海道に入ってからこんなサブタイトルを付けたのかと言えば。
自分の中で北海道を旅する事は。
地球に残された数少ない秘境を旅するのと同じだった。
そこに未知の世界がある。
これ程までに好奇心に駆られる事はない。

インターネットでなんでも情報が手に入る時代。
知るつもりがなくても勝手に情報が耳に入る時代。
そんな中で北海道におけるサーフィンと言うものは。
自分の中で。  大航海時代のジパングであり。  エルドラドだった。

そこに理想の場所があると信じ。
少ない情報を頼りに旅をするのだ。

霧雨が降る肌寒い苫小牧港に降り立った時に始まったGreat Surf jorney。
地図を広げ走り出すと。  その途方もない広さに驚いた。
最初の内は不安も焦りもあった。  心に余裕がなくなり苛立つ日もあった。
旅に疲れ何が何だかわからなくなったことさえあった。
しかし、その与えられた試練は全て自分の気持ちしだいでなんとかなる事を知った。

目を閉じてみると。
自分が心のシャッターをきった場面がとめどなく流れてくる。

そして気付く。
自分はたくさんの宝物を手に入れたんだと。
それは景色であり。  自分の気持ちであり。  波だった。

でも。
最高の宝物は。  他でもなく。  人との出会いだった。
すべては人との出会いにより導かれたものだ。

人との出会いが人との出会いを呼び。
人との出会いが波との出会いを呼び。
人との出会いが知らなかった自分とも出会わせてくれたのだ。

まだまだ旅は続く。
北海道に入るまで自分はサーフポイントのマップを持っていた。
しかしそれは捨てる事にした。
宝のありかが詳細にかかれた地図は。
探す楽しみを奪い見つける楽しみを奪う。

[○○ポイントはこんな場所でこんな波です。]
その情報を頼りにそのポイントに赴く事はたんなる観光と変わりない。
手元にある至れり尽くせりの情報を確認しに行くだけの作業だ。
これは旅だ。
行く先々の土地で出会う情報こそに夢があるのだと自分は思う。
人に出会わなければ情報は得られない。
もちろん今までもそうだったが。
この先の旅は全て人との出会いによってストーリーが変わってくる。

だから。
人との出会いを大切にして行きたい。

人との出会いが大切な宝物なのだから。

 

第百二十話  Great Surf jorney Day-47 
“ BAMBOO MAGIC! ” 09-05

自転車が直ったこの日の夜。
函館のローカル、TAKKEさんことKさんのBarに遊びに行った。

BAR BAMBOO。

そしてこのBARで次の日の朝を迎えるまで盛り上がる事になり。
今日は夕方まで爆睡。

どういう訳か断片的な記憶をたどりつつ。  今、日記を書いているのだが…。

函館の。
北海道の最後の思い出として。  自分に刻まれたこの夜の楽しい時間。
思えば。
TAKKEさんと函館滞在中でお世話になっているライダーハウス:ウィロビーのTさん。
サーフィンに行く途中のお二人にあったのは。
三日前の出来事だ。

そして一昨日海でTAKKEさんにばったり、いや、バッチリ再会し。
そしてTさんのライダーハウスにお世話になった。

何が言いたいかと言うと。
この数日間の出来事だけでもこの出会いはBAMBOO MAGICと呼ぶに相応しい出来事だ。

あっ。
BAMBOO MAGICとは。
BAR BAMBOO に訪れた人に起こる様々な奇跡の事だ。
自分に様々な偶然的な奇跡とも思える出来事が起こるのと同じように。
TAKKEさんの周りでもそんな事がよく起こるらしい。

始めてあった時の去り際のTAKKEさんの一言。
『どうせまた会うよ(笑)』と言う言葉の中に。
今まで起きたBAMBOO MAGICの記憶があったのだろう。
始めて会った時に自分との再会を確信しているようだった。

そして翌日。
海でバッチリ再会したのだ。
しかも。
地元のサーファーさんでもノーマークのこの時期には滅多に波が割れない、そんな場所での有り得ない再会だった。

『波長が合うんだな(笑)』とTAKKEさん。
その言葉の通り、このBARは居心地がよく。
自然とリラックス出来てしまう空間だった。



日付も今日になってしばらくしたころ。
いきなり始まったジンギスカンパーティー。



皆で輪になり過ごす時間。
たくさんの笑顔と笑い声だけがある空間。

そして夜が明け朝になり。
夢から目覚めたように、そこには楽しかった記憶だけが残っていた。

そしてまた。  別れ際にTAKKEさんはこういった。
『どうせまた会うさ!』と。

自分もそれはわかっている。  いつかまた必ず会えるって事が。
なぜかと言うと。
自分がまた会いたいと思っているからだ。

それが一年後なのか十年後なのかはわからない。
でも、自分がそうしたい!と言う気持ちにアクションをプラスすれば。
なんにも難しい事はないのだ。

できない事はない。  不可能はないのだ。

BAMBOO MAGICは起きるものではなく。

起こすものだ。

では!

 

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