第百三話  Great Surf jorney Day-28 
“ 罪と罰とご褒美と ” 08-17

こんな事はあまり書きたくないが。
これも旅の出来事だ。

昨日はすごく残念だった。
最近頻繁に利用していたライダーハウス。
一部のライダーの度を越した騒ぎっぷり。
出合ったライダー同士で飲むのは構わない。  むしろ楽しい。

でも疲れて休んでいる人もいるのに。  本人達が楽しければ回りはどうでもいいのだろうか?
楽しい話しならまだしも。  その場での自分の優位な立場を作り上げる為に。
誰かを餌にして笑いをとったり次から次へと飛び出す武勇伝。

そんな話しは聞きたくもない。

そして。  早朝4時からのお構い無しのドタバタ劇場。
仲間内で朝日を見る為に早起きするのもいい。  自分も朝日は大好きだ。
しかし、自分達が起きたら回りが寝てようがなんだろうが関係ないのだろうか?  

朝から。  いや。  早朝から大声で冗談言ったり笑ったり。
ちょっと度を越したライダーのおかげで。  ほとんど寝れなかった。

周りのライダーも最初は若干戸惑っていた。  が、一人がお山の大将として頭角を現すと。
皆、それに従う。  その力関係に流されるのだ。
あるいは。
今までの自分なら、他の人と同じように。  周りに合わせ、お山の大将に従っていたかもしれない。
つくり笑いでも浮かべて。
しかし。  
自分は旅に出てから。  少し頑固になったようだ。
嫌なものは嫌だ。
自分が嫌だなぁと思っていても周りに流され歩調を合わせなければならない事が社会には多々ある。
が、そこに自由はない。
旅の中でそんな不条理は感じたくない。  だから自分はその流れに乗らなかった。

夜は我慢した。
しかし。  早朝に、再び騒がれ。  少々大人気ない態度を取った。
その点を今は反省している。  恥ずべき事だ。
マイナスの力にマイナスの力をぶつけてしまったからだ。
もっと他にやりようはあったと思う。
*周りのライダーさん。不愉快な思いをさせてすみませんでした。

T君と再会を祈りつつ出発してからも。  何だか気分は晴れなかった。  
それを映す鏡のように。
やませが吹いていた。



海の霧。   やませ。  
その風は天然のクーラーのようで。  寒いくらいだ。

自分の気分は晴れはしないが。  この霧が晴れると。  お日様がギラギラ照り付けてくる。



この気温差には体が堪える。
そしてもう一つ堪えたのが。  この道のりだ。





今日は何度坂を登り、下った事か。

恐らく。  登り坂と下り坂の距離は同じ位何だと思う。
しかし下り坂は一瞬。  登り坂は永遠に思える。
20~30分かけて坂を登り。  2~3分で坂を下る。  今日はひたすらその繰り返しだった。

そんな中。  ローカルサーファーのNさんに聞いていたポイントへ到着。
*場所と地名は控えさせていただきます。
ロケーションも最高で。  ゾクゾクした。  波はひざ~腰近く。





普段なら天気もいいし、なんの迷いも無く。  『いただきま~す!』と海に入っていたと思う。
しかし。  
今日は自分に罰を与えた。



今のこの心境で大好きな波乗りは出来ない。

今まで。  昔から辛いことや悩み事がある度に海に行った。
鹿島で再会した美容師のRIKITUNEさんが言っていたように。
海にいるその時だけは頭を真っ白にして。  すべてを忘れてサーフィンをした。
しかし。
今日の事は自分の中に答えが出ているだけに。 大好きなサーフィンを楽しむ気持ちではなかった。

海に入れば。  間違いなく。  楽しかったとは思う。
でも。  今日は。  この海を自分の気持ちの廃棄場のようにはしたくなかった。
やはり。
サーフィンを思いっ切り楽しむには。  その時の自分の気持ちが大切だ。

しばらく海を眺め。



自分の心の小ささを反省する。  今日はお預けだ。

自分は。  大好きなサーフィンを。  大切にしたい。
いつもどんな時もサーフィンを楽しむ事が出来る自分で在りたい。
と、そう思う。

その後も登っては下りを幾度となく繰り返し。  虻と戦い。  汗びっしょりで。
目的地のキャンプ場へ到着。

せめて、この道のりを頑張って走った抜いたご褒美にと。  パスタを2・5人前茹で。
今日も大好きなタラコスパゲティーをすするのであった♪

ふぅ~  お腹一杯♪

ではまた!

 

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