第三十三話 “ 出会い・再会・そして ” 05-30

人の縁って本当に不思議だ。

今の自分はその出会いに『ありがとう』と感謝の言葉しか言えない。
うまく表現する事ができない。

この感覚。
次から次へ。
つながって。
広がって。
宇宙みたいだ。

こうして毎日のように。
偶然に導かれる出会い。
何か見えない大きな力を感じずにはいられない。

今朝目覚めると。
朝日が山の隙間からこぼれていた。

沖縄シーナサーフをスタートちゃりんこ日本一周~サーフィンの旅~

『やばぃっ!ちょっと寝過ごした(汗)』

昨晩は。
気持ちが高ぶって寝付けなかった。
毎日のように続く信じられない出会いにだ。

さて。
先週。
徳島のあるポイントであったMOTOKIさん。
今週は伊勢に行くと言う。
何とか今日そこまでたどり着きたい。
正直。
昨日の激走で足はかなり疲れている。
膝が痛い。
力もあまり入らない。
気持ちばかりが前に進み、その後に体が着いて来ない。
もどかしい。

お昼を回った頃だろうか。
雲行きまで怪しくなってきた。
ますます焦る気持ち。
思うように進まない道のり。
一瞬、今日は諦めようか?と心に過ぎった。
『イャ~足が痛くて痛くて。今日は疲れてて間に合いませんでした!』
などと言い訳をしている姿が頭に浮かぶ。

嫌だ。
そんなのは嫌だ。
やるだけやってダメならダメで仕方ない。
全力でぶつからずに言い訳なんて。
自分に対して失礼だ。
可能性を否定したのと同じ事。
まだまだ時間はある。
諦めるには早過ぎる。
気合いと共に足を叩く。
鞭を打つように。

とはいえ。
自分の弱音と。
自分を鼓舞する気持ち。
戦いは続く。
気持ちが折れそうになれば気合いを入れ足を叩く。

端から見ればかなり怪しい。
でも、なりふり構っていられなかった。
たどり着きたかった。
葛藤は続く。

が。
そんな気持ちのやり取りが少し面倒になってきた。

無になってみた♪
なんも考えないようにしよって。
人間こうなると、出来ない理由ばかりを考え始める。
それがダメだ。
だから無になろうと努めた。

するとどうだろう。
なんも考えなくても、足はペダルを漕いでいる。
これを本能とでも言うのか。
本能が進む事を望んでいると都合良く解釈。。
気持ちが楽になってきた。
勝手に動く体に自分の気持ちを重ねた。

いくぞぉ~!♪
と。
走りながら。
歌を唄い。
お菓子を食べながら。
遠足気分で。
心の中がごちゃごちゃしてしまったら。
なんも考えなきゃいい。
あれこれ考えても仕方ない事があるもんだ。

さて。
途中差し入れを頂いたり。
車を停めて声をかけてくれたサーファーさんに道を尋ね。
どうやらポイントが近い。
サーファー仕様の車が行き交う。

信号待ちで目があったサーファーさんに。
『こっちであってますか?』と聞いてみる。
『真っ直ぐ行って右だよ!』と。
待ち合わせのポイントが近づく。
最後の力を振り絞ろうとすると。

ぷっぷっ~♪
キキィ長音記号1
バタン。
車から人が出て来た。
『覚えてるぅぅ!?』
『あぁぁ!!!!』
有り得ない再会だった。

去年。
沖縄のシーナサーフにいた頃。
ポイントをガイドしたSさんだった。

こんな事ってあるのだろうか。
いつものポイントが大会で規制が入っていたのでこの辺りをウロウロしていたそうだ。
何はともあれ、びっくりだ。
世の中広いが狭い。

沖縄であったSさんと三重で再会♪



昨日に引き続き。
やはりこれも偶然なのか…

かなりハイテンションで待ち合わせ場所へ向かう。
駐車場の奥で手を振って合図してくれている。
辿り着く。

MOTOKIさん軍団?に迎えられる。
こないだ会ってから一週間。
もっと前から知っていた気分だ。

ショップやチームのステッカーをたくさん頂く。



どこに貼ろうかは考え中♪
周りにはMOTOKIさんの知り合いだらけ。

次々に声をかけられ楽しい時間が流れる。



一人旅。

でも一人じゃなく。
出会った人達に応援され。
繋がっていく。

人の縁って本当に不思議だ。
今の自分はその出会いに『ありがとう』と感謝の言葉しか言えない。
うまく表現する事ができない。

この感覚。
次から次へ。
つながって。
広がって。
宇宙みたいだ。

こうして毎日のように。
偶然に導かれる出会い。
何か見えない大きな力を感じずにはいられない。

さてさて。
明日は伊勢で波乗りを楽しみたいと思います!
皆さん!お邪魔さますね!
あぁ長音記号1楽しみ楽しみ♪

ではまた!