第二十四話 “ 本日、晴天ナレド晴レナイ気持チ ” 05-21

日常と非日常。

旅は非日常の世界。
毎日が非日常。
非日常が日常。

あぁ長音記号1
何だか訳がわからなくなってきた。

毎日色んな出会いがある。
今日も生見で波乗りしたあとに、喫茶店のおばちゃんに声をかけてもらってコーヒーと食事をご馳走になってしまった。

お礼に喫茶店の名前を彫った島ぞうりをお返ししたら。裸の大将みたいな気分になった。









まぁそれはそれで…
*喫茶店ひこうせんのおばちゃん本当にありがとうございました。

毎回毎回異なるポイント、波質での波乗り。
サーフポイントを点々としながら、波があればサーフィンをさせてもらう。

贅沢だ。
自分が思い描いていた旅だ。

でも今日は。
何だかすっきりしない何かが心にある。
これ以上何かを求めている訳ではないと思う。

でも何かが。

自分がサーフィンを大好きになったのは、その新鮮さだ。
同じポイントでも毎回違う表情の波。
飽きる事がない。
旅もそうだ。
毎日色んな事が起き、たくさんの人に出会う。
土地土地の言葉に非日常を感じ、人柄や雰囲気からも旅を感じる。

そんな毎日。
楽しいはずの毎日。
なのになぜか今日はすっきりしない。
自転車を走らせながら自分と話しあった。
この気分に、きちんとした答えはまだ出せないが。

どうやら。
目まぐるしく起きる様々な事に心が消化不良を起こしているようだ。
ここで立ち止まり、良く考えるべきなのか。
前に進み続け、自分の心とガチで話し合うべきか。

後者を選んだ。

立ち止まり見つめ直すのも大切なこと。
でも、今の自分には進むべき道があり、目指すゴールもある。

足を止める訳には行かない。
今は立ち止まってあれこれと悩んでいても答えが出せない気がした。

走ろう。
自分の道は自分でなければ進めない。
あいにく、旅をしていると自分と向き合う時間だけはたくさんある。
逃げ出す事も出来ない。
自分との戦いだ。
どの自分の気持ちが勝つのか。
それはわからない。
が、
いずれにせよ自分が答えを出す事になる。

自分を信じようと思う。。
その時その瞬間の気持ちに素直になって。

~徳島県美波より~