第十五話 “ さようならありがとう宮崎♪ ” 05-12

朝起きると東の空が明るい。

晴れだ。
風はオフ~サイドオフ。
少し肌寒いが
波の期待大!

慌てて荷物をまとめ金ヶ浜へ。
しばらく走る。
太陽が勢い良く、ぐんぐん上がってくる。
山の切れ目から海が見えた。

波も割れてる♪



ニヤニヤが止まらない。

急ぎ金ヶ浜へ。
ポイントチェック。

早朝にも関わらず5人のサーファーが波乗りをしている。
セットで胸位だろうか。
若干サイドの風を受けているものの、申し分ない。
あっという間に着替え海へ。

朝日を浴びキラキラする海



たまらない♪

ゲットアウト。
セットを待つ。
三本うねりがの筋になって入ってくる。
一本目をやり過ごし二本目にテイクオフ。

昨日手こずった波とは違い、ボトムターンの後フェイスをキープするだけでアップスしなくてもグイグイ進む。

いい波だ。
たまらん♪

ポイントにいるサーファーさんに挨拶をすれば笑顔で返してくれる。
いいポイントだ。
昨日は不完全燃焼だっただけに楽しくて仕方ない。
昨日の内に無理して70㌔程移動したかいがあった。

2時間ちょっとで20本近く乗っただろうか。
少し波も落ち着きだしたので終了。

続いて。
何とか皆さんにこの波を伝えるべくサーフボードをカメラに持ち替え海へ。

パシャ♪

波にまかれながらも

パシャ♪


パシャ♪


福岡からお越しのKさん↑

すっかり満喫。
今日で宮崎での波乗りは終了。
最後にここで出来て良かった。

駐車場に戻り片付け&この後の一人作戦会議をしていると。
いかにもレジェンドって雰囲気のサーファーが声をかけて来てくれた!
福岡のMagic Rideの楢原さん。
一緒に来ているショップの皆さんに一斉に取り囲まれる。

端からみたら集団リンチ?(笑)
しばらくの質問攻めの後、『一緒に写真撮ろうぜっ!』と楢原さん。

パシャ♪
今度は自分が皆さんをパシャ♪



また立ち寄る場所が増えた♪
北海道の後、日本海を南下して福岡に行った時には必ず寄らねば。
楽しみがまたひとつ♪

さてまた走り出す。

予定していたキャンプ場がなんと今日はお休み…
仕方なく更に先の道の駅まで。

疲れたぁ~とベンチで休んでいると。
さっき駐車場で話したおばぁちゃんが息子さん夫婦と一緒に自分の所にやって来た。

はて?

『一緒に夕飯どうですか?』とご主人のSさん
更に、
『さぁ一食儲かったと思って!遠慮しないで!さぁさぁ!』と。

お腹がはち切れそうな位たくさん豪華な夕食をご馳走になってしまった。



この他にも宮崎名物チキン南蛮も!

聞けばSさん、昔はサイクリングが大好きであちこちに自転車に乗って出掛けていたと言う。
今は外車のキャンピングカーでおばぁちゃんと奥さんを連れてあちこち旅して親孝行しているそうだ。

楽しく美味しい夕食をありがとうございました!。
波も人も出会いは偶然だ。
良く考えると不思議になる。
旅の中での一つ一つの選択。
その選択の結果が新たな出会いを生んでいく。

例えばあの時。
鹿児島のキャンプ場。
あそこで一日のんびりしたからこそ、今日この場所でこの波に出会えた。
雨に打たれながら、前へ前へ進んだからこそ、行く先々で巡り会う人々。
違う選択をしていれば決してこうはならない訳だから。

偶然?・・・・・必然?

今日までの出来事に、
そしてこの先の未来。
と、のどかな景色を眺めながらまったり思いを巡らせた。

明日は宮崎から峠を越えて大分に向かいます。

~宮崎県延岡市北浦にて~