朝5時。 野宿した恵山にある道の駅を出発した。 目指すは40㌔先の函館だ。 しかも今日は歩き旅。 どうなることやら♪ 40㌔歩かなければならない事より。 自分が40㌔歩けるのか? と言う楽しみの方が大きい。 最初の10㌔。 なんだ♪楽勝楽勝♪ と、子供がおもちゃ売り場にダッシュしそうになった所を咎められた後の早歩き位のスピードで♪ さくさくと進む。 この分だとおやつは函館で食べる事になりそうだ。 次の10㌔。 少しペースダウン。 大好きな体育の授業と大好きな給食が重なった日の登校時位のペースだ。 20㌔を過ぎた頃。 雨と風が強まってきた。 雨宿りがてらにセイコーマートへ。 ここで。 歩き旅のKENGO君の言っていた意味がわかった。 『一度止まると、ダメなんですよね~。』と。 学生時代さながらのコンビニ座り込みランチ。 立ち上がろうとすると… 足の内ももが痛くて立てない。 あれ? なんで? 急な足の異変に少し動揺。 しかし歩かなければ。 進まなければゴールはない。 足はまさしく棒のようになり。水溜まりが余計に体力を奪う。 歩きの彼女を自転車を押しながら家まで送って行く、 そして家が近付きまだ話し足りずにのろのろと進む。 そんな甘酸っぱい速度でなんとか歩いて行く。 かなり悲惨な顔をしながら。 目の前の一点だけ見つめながらただただ本能で歩く時間が続く。 足を止めればかえって辛くなるのはわかっているが。 少し体を休めなければやばいな…。 と、休憩できる場所を探し始める。 ふとみると。 昨日Jさんに聞いていたサーフショップを発見。 しかし休み? 写真だけとって先に進もうとした時。 お店の方が追いかけて来て下さり。 ショップに招いて下さった。 そして。 SATORUさんが飲み物を出してくださった♪ しかも自転車屋さんを調べて下さった。 しかし函館の駅近くに行かなければ自転車屋さんはなさそうだ。 これ以上足を止めたら動けなくなると思い。 SATORUさんにお礼を言い出発。 *飲み物やステッカーありがとうございました! 大会頑張ってください! 残り7㌔。 函館山だろうか。 ゴールも大分近付いてきたようだ。 が、足は思うように進まない。 海から吹く風に煽られふらふらしながらも自転車を引っ張りながら進んで行く。 残り2㌔。 意識はかなりあやふやな状態で保たれている。 その時、すれ違い様のAさんが声をかけて下さった。 『さっき歩いてるの見ましたよ!』と。 愛知からサーフトリップにきたそうだ。 そしてこの先でサーフィンをしている人がいたとの情報を♪ 少し体に力が蘇る。 そして。 少し歩き。 ちらっと左の海を見ると。 昨日お会いしたKさんがそこにいるではないか!! そしてその先には信じられないような波が♪ 再会を喜び、Kさんにおねだりをした『一緒に海はいってください!』と。 すでにこの波を見た時点で自分がここまで歩いて来た事さえ忘れている(笑) サーフィンの体力は別腹らしい。 『体疲れてるだろうから無理するなよ!』と今日の自分の道のりを知っているKさん。 『はい!足攣ったら上がります!』と約束しパドルアウト♪ *写真はKさんの奥様が撮影してくださいました♪ このポイント。 特に夏場は滅多に波は立たないらしく。 ローカルさんでさえ驚いている様子。 しかも。 午後になって急に波が上がり始め。 今まさにサイズアップ中と言った様子で。 しかも風はオフショアだ♪ 雨に降られ。 風に煽られ。 約40㌔歩いて来たご褒美には十分すぎた♪ もし昨日。 自転車が壊れなければ。 この波には巡り会えていない。 やっぱり悪い事はいい事の前触れだ♪ 海には。 最初にいたサーファーさんと。 Kさんと。 自分だけ。 自分はグーフィーの方に行ったのでピーク貸し切り。 なんて贅沢なんだろうか♪ 乗る。 乗る。 潜る! しかしこの見事なドルフィンが疲れた体には酷だった…。 ふくらはぎに違和感が…。 痛たたたたっ! 軽く足を攣り…。 入る前に約束したように。 無理はしないようにあと一本で上がる事とした。 セットを待つ。 しばらく待つ。 来た! 全力でパドルにばた足! ピキーン♪ うわっ!と思ったが。 えぇい!と超ヘタレテイクオフ(笑) しかし。 うまく乗ろうが乗れなかろうが。 この波に巡り会え、形はともあれこうして波に乗れた事。 本当に本当に嬉しかった。 先に海から上がり。 後はひたすらローカルさんのセッションをカメラと心に焼き付けた。 Kさん♪ Jさん♪ Yさん♪ 自分が上がる頃。 続々とサーファーさんが集まって来た。 皆さんすごくいい人達で♪ *皆さん本当にありがとうございました! このタイミングでこの場所に来れてよかったです! 現在。 テンションはかなり高めにも関わらず、体が睡眠を欲しているので。 ひとまず今日の日記はここまでとします! ではまた! 函館ライダーハウス:ウィロビーより