ついに。 ついに。 たどり着いた。 この三ヶ月間。 一日たりとも頭から離れる事が無かったこの島。 利尻島。 今日という日をどれだけ待ち望んだ事か。 フェリーから降りいつものように辺りをさ迷う。 フェリーから降りると方向感覚が無くなっていて毎回ウロウロする。 まずは行く所がある。 利尻島のローカルサーファーさんに挨拶無しでは勝手に他人の家に上がり込むのと一緒だ。 向かう先はマルゼンさん。 数年前。 始めてRISHIRI WAVEを見た時は驚いた。 インターネットの画面に釘付けになりながら、『で…利尻島ってどこ?』と…。 そしてまた驚いた。 えっ!?こんな所で… と。 その衝撃以来、利尻島へ行く事は漠然としたごちゃまぜの夢の中の一つだった。 そのRISHIRI WAVE(HP)の方がマルゼンと言う宿を営んでいる。 らしい位の情報しか無かったが、 何はともあれ。 マルゼンさんを探す。 自分はつくづく運がいい。 お宿マルゼンさんを見つけ、自転車を停める場所を探していると。 『よく来たね~!しかし凄い時に来たね!今日最高だよ♪』 とMANANIさんが出迎えて下さった。 『ちょっと待ってて!』と、しばらくすると。 RISHIRI WAVEのTOSHIYAさんにお会いすることが出来た! そして。 『なんならこの後、行くかい?』と、TOSHIYAさん。 断る理由は何もない。 『はい!』と。 15時に待ち合わせ。 それまでの間にキャンプ場へ行きテントを張り。 ボードとウェットだけを積んだ超軽量化仕様でマルゼンさんへ戻る。 30分も早く着いてしまった。 が、待ち兼ねていたように『行くよ!』と。 TOSHIYAさんの車に飛び乗り、島の反対側。 利尻島のメインブレイク。 神磯【KAMIISO】へ向かう。 途中。 急に周りが明るくなり。 海にばかり気を取られていた自分の左手の光景に思わず息を飲んだ。 利尻富士。 稚内へ向かう途中、天気が良ければ海沿いの道から利尻富士を見る事もできるらしいが、これまであいにくの天候が続き、フェリーからでさえその姿を容易には見せてくれなかったこの山。 息を飲んだ。 こんなに存在感のある山は始めて見た。 山に魅せられる人達の気持ちが少しだけわかった気がした。 心の中で。 『登ってみたいなぁ~。』 と、そんな事を少しだけ考えていた。 さらに南へと向かう車。 右手の海を見ていると。 行けば行くほどに。 波のサイズが上がって来ている。 いよいよドキドキしてきた。 TOSHIYAさんと話しながらも、そこにあるであろう波を考えると武者震いした。 緩やかなカーブを抜けると。 『あそこに一人いるでしょ、あそこだよ!』と。 その方向を見ると一人のサーファーの姿が見える。 そして。 ついに見た。 利尻の波を。 TOSHIYAさんはすでにスーパーハイテンション(笑) 着替えながらもセットが入るとヒューヒュー言っている。 またしても武者震い。 『やなっち!行くぞ!!』と、チャンネルからアウトを目指す。 近くで見れば見る程。 恐ろしく、そして綺麗な波だ。 ひとまずセットをかわせる場所にポジションを取る。 ドキドキを深呼吸で必死に抑える。 相変わらずTOSHIYAさんはセットが来る度にヒューヒュー言いながら、ピークのど真ん中で波を待ち続けている。 TOSHIYAさんが雄叫びと共にセットのピークからドロップしていく。 しばらくすると。 自分のポジションにセットが入って来た。 見送ろうかどうしようか一瞬考えた時。 『GO!GO!』と突撃命令が下った。 腹を決めテイクオフした。 Go for it! ボトムターンをするまでの一瞬、世界がスローモーションになった。 フェイスに入ると急に世界が早送りになり全身にゾワゾワっと何かが駆け巡った。 クローズセッション手前でプルアウト。 沖へ戻りながらヒューヒュー言っている自分がいた。 『ありがとうございました!』とTOSHIYAさんに言うと。 あっちあっちと岸の方を指さした。 ん?と振り返るとそこには利尻富士が。 思わず拝んだ。 この時、ここまでのすべてが報われた気がした。 利尻富士を見ていたら。 またぐっと来た。 しかし。 そんな場合じゃないだろうと言わんばかりにセットが来て慌てやり過ごそうとすると。 『GO!GO♪』 待たしても突撃命令だ(笑) GO!GO♪と言われて行かなければ男がすたる。 慌てて体勢を立て直し。 なんの意図もないが、まさかのスーパーレイトテイクオフ。 それでも、ここまでの道のりで勝手に鍛えられた下半身の筋肉が自分を救う。 自分の中で。 今までで一番際どく。 そして最高のテイクオフだった。 それから2時間程。 たったの三人でこの波を分けあった。 正確には分け与えていただいた。 人と自然に。 海から上がると。 これまでの迷いはすべて吹き飛んでいた。 まだ見ぬ波があり。 まだまだ出会うべき人達がいる。 点と点で繋がった線を円(縁)にするために。 この先もまた悩んだり、息詰まったり色々あるだろう。 でも自分には目指すゴールがあり、自分もそれを望んでいる。 それだけでいい。 帰り道。 雲の切れ間からオレンジ色の利尻富士が見えた。 ふとした話しから。 思いもよらない展開になった。 8月3日&4日。 利尻島で働く事になった。 すべて天候次第だが。 山岳ガイドをしているTOSHIYAさん。 NHKのロケのガイドをするらしい。 その。 ポーター(荷物持ち)を仰せつかった♪ 最北の日本百名山。 利尻富士。 標高1721㍍。 山は未知の領域だが。 あの姿を見たら… 【行き当たりバッチリ!】TOSHIYAさんが教えてくれた言葉だ。 なんだかすごく気に入った。 どこにどう行き当たっても、今その時点が最高でバッチリならそれでいいじゃん! と、自分は理解した。 戻るとMACHIKOさんがこう言った。 『今日はTHE DAYだったね!』と。 TOSHIYAさんも。 『今日の波は久々の◎だ!』と言っていた。 この巡り合わせに感謝するしかない。 その日の夜。 TOSHIYAさんが『飯行こう!』と誘って下さった。 お店に着くと。 一心不乱に何かを書いているTOSHIYAさん。 メニューの注文のようだ。 珍しい島でしか頂けない料理が次々と。 ビールと笑顔とともに。 TOSHIYAさんから語られる言葉の一つ一つが。 自分の心を見透かしたかのようにど真ん中のストレートで入ってくる。 『迷った時、道が二つに別れた時。どっちに行ったっていいんだよ。結局またその先で、その別れ道は繋がってるんだから!』 キャンプ場に送ってもらい空を見上げると。 流れ雲の隙間に星が瞬いていた。 今朝5時過ぎ。 電話がなった。 『やなっち!波ありそうだよ!今から行くね!』と♪ |
礼文島についてから一目散にキャンプ場へ向かう。 |
今朝は珍しく早起き。 なぜか。 礼文島発の始発のフェリーに乗るからだ。 昨晩の。 予報外れの雨でテントの撤収に手間取った。 が、なんとか間に合い香深のフェリーターミナルへ。。 チケットを購入し出向を待つ。 思えば利尻島に7日間礼文島に3日間。 ずいぶん長居をしたものだ。 とは言え。 充実の濃ぃ~い毎日が続いたのでもっと長くいたような気もする。 最高の天気に恵まれて、利尻富士を眺めながら稚内へ。 今頃、TOSHIYAさんとKOUJIさんは山の上かな~?などと考えながら離れて行く利尻富士を眺めていた。 お昼前に到着。 熱い…。 何だか稚内は熱い。 こんな事を言っては沖縄で頑張っているシーナサーフのコガちゃんやオッキーに恨まれそうだが… 只今の気温は23°である♪ 利尻島や礼文島では、長ズボンにTシャツ+長袖を着て寝袋にスッポリ収まり快眠だった。 利尻岳の山小屋では長袖二枚にレインコートを着て寝た。 それでもちょっと寒かった。 日本って以外と長いし広い…。 さて。 今日はちょっと一踏ん張りしなければならない。 理由はこうだ。 通常。 今日は頑張ったなぁ!! と、自分を褒めてあげるラインが70㌔。 そして。 今日お昼前に到着した稚内からルート上にある最寄のキャンプ場まで約60㌔…。 半日でそれなりの距離を走らなければならない訳だ。 この猛暑?の中、10日振りのフルスペック走行。 汗がダラダラ流れてくる。 それでも読めない距離と時間が休む事を許さない。 何にもない海沿いの一本道でSunsetを眺めるのだけは御免な訳だ。 ふと思い出した。 『あっ!あれ使おっと♪』と。 利尻島を離れる時。 TOSHIYAさんがプレゼントしてくれたあれだ。 利尻岳に登った時も大活躍した【Platypus】。 これをリュックにセットした。 これがあれば走りながら水分補給が出来る♪ まずはフェリーターミナルから約30㌔先の宗谷岬を目指した。 汗をダラダラ流しながらも平坦な道のお陰で案外進む♪ ちょっとオフショア(向かい風)が強くなって来た。 風の音で自分的には凄いスピードで走っている感じだが。 実際はかなりのろのろ運転だ。 いたずらに体力を奪われる。 宗谷岬まで後数㌔と迫った時だった。 反対車線を走って来たバイクが。 すれ違った直後に。 クルッと踵を返し自分の所へ来た。 ん? 『宗谷岬寄る?』とそのバイカーさん。 『はい。寄りますけど…?』と自分。 何が何だかわからない。 が。 次の一言ですぐにわかった。 『種子島で!!』 『あぁぁぁ!!』 種子島から鹿児島行きのフェリーが一緒になったバイカーさんだった! これには本当に驚いた。 鹿児島から宗谷岬まで(多分)直前距離で2300㌔。 そして3ヶ月目の再会だった。 『じゃあ宗谷岬で待ってるから!』と栃木のTさん。 さっきまでの疲れもいざ知らず。 全速力で宗谷岬まで走り抜いた。 宗谷岬で改めて再会を喜び会う。 旅で出会った人に旅の途中で再会出来る事。 これは想像以上に嬉しい出来事だ。 まるで運命の人に出会ったかのような気分になる。 チャリやハコブンダー(リアカー)をまじまじと見つめながら。 『よく頑張ったなぁ~と。』とTさん。 確かに、Tさんに会った頃はまだ出発したばかりで。 ピカピカだった相棒達。 本当によく頑張ってくれた。 しかし、流石は宗谷岬。 そこら中にチャリダーやらバイカーさんが溢れている。 皆、ここを目指して来たのだ。 北緯45度31分22秒 東経141度56分11秒 日本の最北端。 宗谷岬を。 だがしかし。 自分にとっては単なる通過点なのだ。 あくまでも前半のゴールは利尻島であり、あの波だった。 つまり。 既に自分の気持ちは折り返し地点を過ぎ。 次の目標を見据えている。 沖縄だ。 出発した時は利尻島が遥か彼方に思えた。 が。 辿り着けた。 一日一日。 一歩一歩。 例え毎日の歩みは小さくても。 諦めずに。 前にさえ進めば。 必ずゴールは見えてくる。 そして。 辿り着く。 そんな単純で当たり前の事を。 今、改めて思うのである。 『ヤレバデキル!』と。 ヤラナケレバいつまでたってもデキナイのだ。 デキナイリユウを挙げればきりがない。 デキルリユウが一つあれば十分だ。 利尻島のマルゼンのMANAMIさんが。 そのブログからエールをくれた。 ~やなっちくんにあたしからこの言葉を贈ろう! 大切なのことは 出発することだった。 星野 道夫『大いなる旅路』より~ と。 一歩踏み出すことの大切さ。 そして。 スタートさえすれば。 歩みを止めなければ。 ゴールは自ら近づいてくるのだ。 …ちょっと格好付けすぎた…。なんだかんだといいながらも。 しっかり通過儀礼をはたしている自分(笑) まぁ記念です記念♪ さて。 栃木のTさんとまたの再会を誓い。 それぞれの旅に戻った。 夕方。 何とか目的地にたどりついた。 そしてまた。 ゴールは少し近づいた。 ~宗谷郡猿払村より~ |
今日は。 紋別郡(もんべつ)湧別町(ゆうべつ)にある五鹿山キャンプ場まで走った。 テントを張り終え。 パスタを茹でて。 大好きなたらこスパゲティーを二人前たいらげ大変満足している。 ちなみに今日は70㌔位しか走っていない。 いかに昨日の虻のプッシュが凄かったかがわかる。 なぜこんな事をダラダラ書いているかと言うと。 今日は書く事が見当たら無いからだ… デシカメのバッテリーも昨日の夕方に無くなり。 結局今日も充電できないままだ。 なので画像もない… さて困った。 何を書こうか。 このまま。 『今日はとても良い天気で、サロマ湖の手前の湧別町に着きました!』 と、日記を書き終えてしまうのはあまりにも忍びない。 しかし。 朝の9時~17時まで走っている間、何を考えながら延々と続く道を走っていたんだろうか。 それは。 こんな事だった。 北海道入りする前は。 チャリダーはおろかバイカーさんにすらほとんど出会わなかった。 それが。 北海道入りしてから。 毎日のようにチャリダーに出会う♪ 今朝もテントの撤収をしている時に隣にテントを張っていた一人のおじちゃんチャリダーと仲良くなり。 おこっぺの道の駅では大学生チャリダーと、昨日の三人組チャリダーとも会った。 そして。 走っていれば反対からくるチャリダーに1~2時間に一度はすれ違い、挨拶を交わす。 これって。 すごい♪ 世の中にこんなにもチャリダーがいたものかと驚きを隠せない。 多分。 北海道を放れた途端に。 ぱったりとチャリダーには会わなくなるだろう。 だから。 寂しい思いをするそれまでの間。 もっともっとチャリダー談義に花を咲かせなければ♪ しかし。 もっとすごいのは。 そのバイカーさんの数である。 時期的なものもあるのだろうが。 国道を走る地元の方の車より多いのでは?と思ってしまう。 スタイルはそれぞれで。 ハーレーでドカドカ走っている人。 オフ車に荷物をテンコ盛りにして走っている人。 一人で走っている人もいれば。 数台で連なって走っている人達もいる。 そのバイカーさんを総称して。 HOKKAIDERと言う。 *HOKKAIDER(ほっかいだぁー)=北海道をツーリングするバイカーさんのこと。 そして彼らには暗黙のルールがあるのだ。 それは。 [すれ違う時はHOKKAIDER同士挨拶をしましょう♪ルール]だ。 バイカーさん同士はもちろんのこと。 チャリダーにも手を振ったりガッツポーズをしてくれる心優しいHOKKAIDERさんも多い。 たいていはかが挨拶だが。 中にはピースや拳を突き上げてくれる人。 追い越し際に『ガンバレよ!』と声をかけてくれたり。 走行中のバイクにも関わらず両手を振ってくれるつわものもいる。 一緒のすれ違いだが心の通う嬉しい瞬間だ。 自分はそのやにAlohaのポーズで答えるのが今までの常だった。 しかし、日に日に増して行くHOKKAIDERさん達。 今日辺りは確実に100台以上と挨拶を交わしている。 ふと。 お決まりのAloha~♪で挨拶を返すのに飽きてきた。 とかとかとかとか。 これって…。 なんだか。 じゃんけん見たい♪ と、思ったら最後。 もうすれ違い様の挨拶がじゃんけんに思えて仕方なくなってきた。 大変失礼かとは思いはしたが。 やるしかない!! これは勝負だ! と。 こうして一緒のすれ違い様の真剣勝負が始まった訳だ。 もちろんには。 には。 にはで、にはAloha♪ そんなルールでゲームの火蓋が切って落とされた♪ 反対車線の遥か先にバイカーさんが見える。 徐々に近付いてくる。 ドキドキ。 バイカーさんが自分の姿を確認し、その左手が僅かに動いた時が勝負だ。 えい! ぶぉぉぉん おぉ!!勝った!勝った勝った♪ と、こんな有様である。 もちろん負ける事もあれば、引き分けもある。 しかしこんなにエキサイティングなゲームはない。 日本中から集まってくる見ず知らずのバイカーさん達と一度限りのじゃんけん大会をしているのだ。 結局。 今日はついついこのゲームに夢中になってしまい…。 いざ日記を書こうとした時に慌てふためいた訳だ… 皆さん。 こんなブログを最後まで読んで下さり誠にありがとうございました。 あっ! 最後に一言だけ! 台風4号がここ北海道に迫っていると、たくさんの方から連絡をいただきました。 情報提供ありがとうございます! 何かを期待されている方もいらっしゃるようですが、その期待には答えず、キチンと避難しますのであしからず(笑) 皆さんも台風には十分注意してくださいね! 自然には絶対、敵いませんので。 ではまた! |
夕方、網走まで到着。 |
台風一過の澄み切った空はいつもより青さを増し輝いていた。 出会い・別れ・再会を幾度と無く繰り返して来た自分達は。 もう別れを悲しんだりはしない。 『きっとまた会えるさ~♪』と。 そう信じて疑わ無いからだ。 旅の途中で。 人生の途中で。 一瞬かもしれない。 でも、お互い共に旅をし。 これまでに共有した時間は。 掛け替えの無いものであり、この空のように輝いた時間だった。 それぞれの旅立ちだ。 北を目指す旅人と。 東を目指す旅人と。 …。 ちょ!?ちょっと待ったぁ! 逆!逆! と、くだらない事もできる仲になった自分達は。 この先の旅路で再会出来ずとも、いずれまた顔を合わすだろう。 それでいい。 さて。 今日は斜里(しゃり)と言う街まで来た。 網走の隣の街だ。 つまりは対して移動していない。 この先の知床(しれとこ)羅臼(らうす)越えの前に一度自転車の整備やら、溜まった洗濯物を片付けたい。 なのでこの旅2回目のライダーハウスに早めに入りバタバタと色々片付けた。 ライダーハウスとは旅人の為の簡易宿泊施設である。 今日はここでいつもとは違った旅人と交流して見ようと思う訳だ。 自分の今後の夢の一つに旅人が集う宿を開きたいという思いがある。 自分が旅をしていなくてもその日常に旅を感じていたい。 色んな経験をし。 一つの価値観に捕われず。 そこで出会う旅人の道標のようになりたい。 そんな贅沢な夢だ。 以前。 ある人から言われた。 『この旅が終わるまでに次の目標を決めといた方がいいよ!』と。 自分の心の中では朧げに決まっていた。 が、まだ声に出しては言えない。 自分の夢を声に出して。 言葉にして語れるようになった時が。 夢が目標に変わる瞬間だ。 今。 その瞬間を待ち続けている。 まだ旅を折り返したばかりで。 些か気が早いかもしれない。 今はまだ夢。 でも一つの夢を実現している今。 夢は雲を掴む話しでは無いだ。 と、思えるようになっている。 夢は叶うものではなく。 叶えるもの。 どっかの壁にそんな文字が書かれた紙が貼ってあった。 その通りだ。 待っていても。 考えていても。 何も始まらない。 ~だから歩いて行くんだよ♪ 一日一歩♪三日で三歩♪ 三歩進んで二歩下がる♪~ 三日で一歩進めば十分だ。 最初の一歩さえ踏み出せば。 道は、その夢まで続いていく。 真っ直ぐでなくても。 平坦でなくても。 明日か明後日。 北海道沿岸ルート最難関。 羅臼峠を前にして。 不安はなく。 なぜか。 険しいであろうその道のりに。 ワクワクしている自分がいる。 だって。 それを越えればまた一歩。 目指すものが近づくのだから。 では! |