第二話 “乗るも波・酔うも波” 04-29

昨晩は強風&雨&蚊に悩まされつつも、断続的に睡眠を取った。

左瞼を蚊に刺され試合後のボクサーの様になった意外はまぁまぁの野宿初戦。

日が昇る頃には晴れ間が見えて来た。
8時00に乗船受付を済ませ暇を持て余していたら、bossとおっきーが、その少し後にこがちゃんが本部港まで見送りに来てくれた。
皆の気持ちが嬉しくて堪らない。
でも、長いこと毎日の様に顔を合わせていたから、なんだか照れ臭くてきちんとお礼が言えなかった。

以前、『旅に出たい!』とbossに話した時だった。
『途中で中断することなく最後までやり遂げる事が恩返しだ。』と言う事をbosが言ってくれた。

この旅でお世話になった人へ出来る最高の恩返し。

無事にこの旅をやり遂げる事。


『ありがとうございます。行ってきます。』

こがちゃんとおっきーからの差し入れ。
大量のおにぎりと具だくさんのカレーライス♪
昨晩、食糧を買い忘れおじぃからもらった黒糖をちびちび食べていただけだったから、もらった瞬間に食いつきたい勢いだったけど、今からこの飢えっぷりでは心配させると思い、ぐっと我慢。

沖縄本島が見えなくなった頃、優雅にフェリーのデッキでガツガツと♪



ご馳走様でした!

さてさて。
GWと重なり珍しく混んでいる船内。

昨晩からの強風による大きなうねりで遊園地状態の船内。

寄港先の途中乗船の人達。
最初の40分は威勢がいい。
その後沈黙。

寝床でダウン。

みるみる内に用意されたエチケット袋が無くなっていく。

酔ったら最後。

下船までの長い道のりとなる。

生き残った数人のエリートだけがラウンジで優雅な船旅を続けている。

エリート集団から一言。

『おやっ?っと思ったら即デッキ』

風を浴び、流れる景色を見ていれば揺れは気にならないものだ。

さて、そろそろ徳之島に寄港する。

移設問題で騒がれている徳之島だ。

そこで見たのはこの波だった。


徳之島の亀徳港アウトのリーフブレイク

完全貸し切り。

なかなかいい波だ。

ただし。ブレイクまでパドルで20分~30分位かかりそう(笑)

ガッツのあるかたはど~ぞ♪